南相馬へボランティアに行ってきました。

今回は「ちば→とうほくボランティアバス」に後追いで合流し1日だけ一緒に作業させていただきました。
ちば→とうほくボランティアバスは、個人で企画・運営されているボラバスです。
このバスはスケジュールの詰め込みっぷりがハンパなく、その濃さに病みつきになってしまったリピーターが続出しているという知る人ぞ知る名物バスです。
ボランティアの実作業1日半の予定の中に学習会(主に語り部さんのお話を伺います)が3回くらい組み込まれ、朝6時からの学習会も当たり前です。
実のところ私も病みつきになってしまった一人で、過去に何度か参加させていただき毎回考えさせられたり刺激を受けて帰ってきています。
このバスがなければフジヤマボランティアバスも生まれていなかったと言えるくらい影響を受け、また参考にさせて貰ったり実際にアドバイスをいただいたりしています。
≪1.活動の内容≫
(1)活動日 :2014年5月4日(日)
(2)天 気 :曇り
(3)参加者数:55名(男性40名、女性15名)
(4)活動内容:家財搬出・分別及び建物内の泥のかき出しなど
≪2.活動の様子≫
今回の作業は津波被害を受けたお宅の家財搬出・分別及び建物内の泥のかき出し等を行いました。
1階の床上1mくらいまで津波が入ってきた跡が残っており、本当に大事な物のみを持ち出して後の物は残してきたという感じでした。
当然窓も破れてそのままなので雨風にさらされ続けて家の中は埃だらけ。原発問題がなければいつまでもこんな状態のままでは無かっただろうと思うと言葉になりません。いつも、自分が同じ立場だったらどうなんだろうと考えますが、実情を目の前にすると想像出来ないですね。

今回は50人を超える参加者がいたので多すぎて段取り良くいかないかとも思いましたが、そんなことはなく皆さん手際よく作業を進めていました。
この辺はリピーターの多さが効いているのかもしれません。
1階・2階それぞれの家財搬出、分別してトン袋に収集、大物家具類の分解、庭の草刈りなどの作業を行い、その後建物内の泥をかき出しました。
トン袋で30袋以上の分別収集が完了し庭に整頓してあるのを見ると今回も良く頑張ったなあと感じます。
≪3.感じたこと≫
家財の搬出や清掃を行って綺麗に片付いても、まだ戻ってきて住む事は出来ないのでやりきれない思いになります。
それでもこの活動は無駄ではないと信じています。
今回お会いする事はありませんでしたが、この作業で依頼主さんがこれから前に進む一助になれていればいいなと思います。

それと、活動自体の話ではないですが、帰路で国道6号線を南下してきました。
帰還困難区域の特別通過申請を行い、原発10km圏内に入りました。
南相馬のボランティア活動場所でさえひと気がほとんど無く何とも言えない違和感を感じますが、規制区域内の雰囲気はさらに違和感がありました。
6号線から脇に逸れる道や、商店・民家などへの入り口はフェンスで封鎖され立ち入れなくなっていて普通の状態ではない事を物語っています。
本当に人の気配が無く、まるで色を失くしてしまったかのようでした。
今は、天災ではなく人災でこうなってしまった事をもう一度よく考えなくてはいけないと感じています。

6月13日~15日のフジヤマボラバス第2便でも通過する予定です。

ボランティアにやれることは限られているかもしれませんが、これからも細く長く続けていこうと思います。

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